透析室で働く看護師のメリット・デメリット、やりがいについて徹底解説!

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています

透析看護師 アイキャッチ画像 看護師の転職

透析室や透析専門のクリニックなどがあります。一般の病棟や外来と比べて少し特殊な業務となるため経験がないと難しく感じる看護師も多い職場です。ですが、専門の資格が必要なわけではないので、看護師の資格があれば誰でも勤務することは可能です。

病院などの透析室であれば、遅番などはありますが、夜勤はないのが一般的です。夜勤をせずに働きたい方には選択肢の1つとしては良いかもしれません。ぜひ、最後まで読んで転職やローテーションなどの際の参考にしてください。

そもそも透析ってなに?

透析をうけている男性のイラスト画像

透析とは、血液中の老廃物や余分な水分を人工的に除去する治療法のことです。透析を受ける必要がある人は、慢性腎不全などのため腎臓が正常に働かなくなってしまった方です。腎臓は、血液中の老廃物や水分を尿として排出する役割を担っていますが、腎臓が正常に機能しなくなると、体内に老廃物や水分がたまってしまいます。これは、血圧の上昇やむくみ、貧血や骨粗しょう症などの症状を引き起こします。また、老廃物が神経や筋肉に影響を与えると、手足のしびれやけいれん、意識障害などの重篤な合併症も起こることがあります。腎臓の働きをたすけるのが、透析です。

透析には、主に2種類の方法があります。1つは、血液透析という方法で、人工的な膜を使って血液中の老廃物や水分を除去する方法です。もう1つは、腹膜透析という方法で、お腹に入れたチューブから特殊な液体(透析液)を注入し、お腹の内側にある膜(腹膜)を使って老廃物や水分を除去する方法です。どちらの方法もメリットとデメリットがありますが、自分の体調や生活スタイルに合わせて医師と相談した上で、選ぶことができます。

しかし、透析だけでは完全に腎臓の働きを補うことはできません。透析を受けている人は、食事や水分の摂取量に制限があります。また、定期的に医師や看護師の診察や検査を受ける必要があります。透析は、生命を維持するために必要な治療法ですが、生活の質を下げることはありません。透析を受けている人でも、適切な管理とサポートのもとで、普通の生活を送ることができます。

透析室で働く看護師のメリット

まるを持つ猫のイラスト

透析室で働く看護師は、透析装置の操作や管理、血圧や体重などのバイタルサインの測定や記録、透析中の合併症の予防や対処、患者さんや家族への教育や相談などの業務を行います。

透析室で働く看護師には、以下のようなメリットがあります。

  • 看護師としての専門性を高められる
  • 患者さんと長期的な関係性を築くことができる
  • 自分の生活のリズムを整えやすい

看護師としての専門性を高められる

透析室で働く看護師は、透析に関する知識や技術を深めることができます。透析は、複雑な医療行為であり、患者さんの状態や合併症に応じて適切な対応をする必要があります。そのため、透析室で働く看護師は、常に勉強や研修を重ねることで、専門性を高めることができます。

患者さんと長期的な関係性を気づくことができる

透析室で働く看護師は、患者さんと長期的な関係性を築くことができます。慢性腎不全の患者さんは、一生涯にわたって定期的に透析を受ける必要があります。そのため、透析室で働く看護師は、患者さんと長く付き合うことになります。その過程で、患者さんの人生や家族のことなどを知ることができ、信頼関係が深まることがあります。

自分の生活のリズムを整えやすい

透析室で働く看護師は、一般病棟で夜勤をしている看護師に比べると生活リズムを整えやすいです。透析室では、基本的に平日の日中に透析を行います。そのため、夜勤や休日出勤が少なくなります。また、透析時間は決まっているため、勤務時間も比較的規則正しくなります。これらのことから、透析室で働く看護師は、自分の時間やプライベートを充実させることができます。

透析専門のクリニックなどでは有床で入院患者さんがいるところもあります。そういう職場では夜勤もありますので、転職時には確認が必要です!

透析室で働く看護師のデメリット

ばつを持つ猫のイラスト

透析室で働く看護師には、以下のようなデメリットがあります。

  • 患者さんとの関係性が長期的で深いため、死別や転院などの別れがつらい
  • 透析装置や血液回路などの専門的な知識や技術が必要で、慣れるまでは勉強が大変
  • 透析中に起こる合併症やトラブルに対応するために緊張感が高い
  •  透析時間が決まっているために平日などには休みが取りづらい職場もある

患者さんとの関係性が長期的で深いため、死別や転院などの別れがつらい

患者さんとの関係性を大切にしながらも、プロフェッショナルな距離感を保つ心構えが必要です。

透析装置や血液回路などの専門的な知識や技術が必要で、慣れるまでは勉強が大変

どんな職場であっても、最初は勉強が必要で大変だとは思います。

透析装置や血液回路などについては、勉強しながらわからないことは現場のMEさんや先輩看護師に聞きましょう。MEさんは、医療機器の専門家なので、とても詳しいです。

透析中に起こる合併症やトラブルに対応するために緊張感が高い

 透析中に起こりうる合併症と対応はだいたい想定できるので、いざというときに慌てないようにしましょう。トラブルが起きた時に対応するために、チームワークを強化することも大切です。

透析時間が決まっているために平日などには休みが取りづらい職場もある

残業などは、比較的少ない職場が多いので、自分の時間を有効に使う工夫をしましょう。

透析室で働く看護師のやりがい

元気な看護師2人のイラスト画像

透析室で働く看護師には、以下のようなやりがいがあります。

  • 患者さんの生命を支えることで社会的な貢献感を得られる
  • 患者さんとの関係性が長期的で深いため、信頼関係や友情が築ける
  • 透析装置や血液回路などの専門的な知識や技術を身につけることでスキルアップできる
  • 透析中に起こる合併症やトラブルに対応することで臨床判断力や対応力が向上する

これらのやりがいは、透析室で働く看護師のモチベーションや自信につながります。また、患者さんからの感謝や笑顔も、透析室で働く看護師のやりがいの源です。

透析中の看護師の主な業務

透析中の患者の管理について看護師の業務のポイントは以下の通りです。

①透析前には、患者の一般状態や透析装置の準備、血圧や体重などのバイタルサインの測定、透析用シャントの確認を行います。

②透析中には、患者の血圧や心拍数などを定期的にモニタリングし、透析液の流量や成分を調整します。

透析中の患者は、心理的なストレスや不安を感じることがあります。その場合は、優しく声掛けをしたり、話し相手になったりして安心させます。

③透析後には、シャントの止血やバンドエイドの貼付け、患者の体重や血圧の再測定、透析装置の洗浄や消毒を行います。

④患者の生活習慣や食事などに関するアドバイスも行います。

まとめ

今回は、透析室で働く看護師のメリット・デメリット、やりがいについてお話ししました。透析室で働く看護師は、慢性腎不全の患者さんの生命を支える重要な役割を担っていますが、その一方で、他の病棟とは異なるデメリットもあります。しかし、デメリットに対処する方法ややりがいを知ることで、透析室で働く看護師は、充実した仕事をすることができます。透析室で働くことに興味がある看護師の方は、ぜひ参考にしてみてください。

コメント